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離婚調停の不成立とはどういうこと?対処法や防ぐ方法をご紹介!

公開日:2023/04/01  


夫婦間で離婚するという問題が発生した場合、すんなり話が進むケースは少ないです。財産分与、子どもの親権や養育費など話し合うことが山積みです。当事者だけでは話がまとまらない時には、離婚調停を行うことで離婚がスムーズに進むケースもあります。しかし、離婚調停には不成立があるのをご存じでしょうか?

離婚調停の不成立とは

離婚調停の不成立とはどのような状況のことなのでしょうか?詳しく説明します。

離婚調停の流れ

家庭裁判所に調停を申し立てるところから始まります。一方が申し立てを行った後、夫婦双方に呼び出し状が送られ家庭裁判所に行き、調停委員を介し離婚について話し合う形になります。この話し合いは顔を合わせての話し合いではなく、調停委員と夫、妻が別々に話をして、お互いの妥協できる点を探ります。何度か調停を繰り返して終了になります。

どれくらいの日数がかかるのか?

調停には3か月から半年ほどの時間がかかり、回数は2、3回程度かかるのが目安になります。1回目が終わってから2回目がはじまるまでには1か月から1か月半間が空くことが多いので、すぐに次の話し合いに進むことはできません。また、裁判所の混み具合や休廷期間に当たってしまうともっと時間がかかることもあります。

また、2、3回程度で終了まで持ち込められればよいですが、調停が長期化する場合もあります。長いと1年、2年もの間終わらないケースもあるようです。長期化するとお互いストレスになるうえ、子どもがいる場合、子どもにも大きなストレスがかかります。スムーズに終了までいけるよう、弁護士に相談するなどして準備しておいたほうがよいでしょう。

離婚調停の終わり方

・成立

当事者が離婚や離婚条件に納得し、意見が一致した際には離婚調停は成立、離婚できます。

・取下げ

申し立てた側が調停を取下げて中止にすることです。取下げを行うと、不成立証明書が発行されません。

・当然終了

相手が死亡したなどの事情で調停する意味がなくなった際に調停が終わることを指します。相手が死亡した場合、離婚はできないので打ち切られる形になります。

・不成立

意見がまったく合わないなど調停での調整が不可能で打ち切りになることです。相手が呼び出しに応えず、欠席を続けるので話し合いができない。話し合いで互いの主張の溝を埋めるのが難しい場合。相手が離婚しないという気持ちが強く、調停で話し合いを続けても離婚を受け入れる可能性がないといったケースが不成立になります。

離婚調停が不成立になるとどうなるのか

不成立になると、その後はどう行動すればよいのでしょうか?詳しく説明します。

再び協議や調停をする

調停で不成立になってしまうと、そのままでは離婚できません。しかし、調停を申し立てするのに回数が決められているわけではないので、再度話し合いや調停を行うこともできます。しかし、一度不成立になっているので、相手の意志が固くまた同じ結果になる可能性が高いです。

どうしても再び調停で話し合って離婚にもちこみたい場合は、少し時間を置いて落ち着いてから、心境に変化が見られたタイミングなどに限られるでしょう。

離婚訴訟する

やはり離婚を強く希望する場合は、離婚訴訟をして裁判で離婚を認めてもらわなければなりません。離婚訴訟は離婚、親権者を誰にするのか、養育費をどうするか、財産分与はどうするかなど、裁判官に判決を求めることができます。調停は相手が欠席続きだと不成立になりますが、裁判は出廷しなかったり話し合いを拒否したりしても、裁判所が判断を下すことになります。

離婚調停が不成立になったときの対処法

不成立になってしまったら、どのような対処法があるのでしょうか?詳しく説明します。

協議離婚

不成立になった後、冷静に話し合うことができ円満に離婚できるケースです。しかし、調停がこじれて一度不成立になっているので、協議離婚に持ち込める可能性は低いと言わざるを得ません。

審判離婚

裁判官の判断で双方の合意がなくても、離婚した方がよいという審判を下す離婚のことをいいます。双方の合意がなくとも審判を下されますが、一方が異議申し立てを行った場合審判が無効になります。そのため、そのまま離婚できるケースは少なくなっています。

離婚裁判

訴訟を申し立てて離婚裁判を行います。裁判は調停とは違い、自分の意見を裁判官に認めてもらうには、きちんとした事実を立証したり、証拠を提出したりする必要があるため、一人で準備するのは難しいです。弁護士に依頼して、裁判に向けて準備するのがよいでしょう。

離婚調停の不成立を防ぐ方法

離婚調停の不成立を防ぎたい場合はどうすればよいのでしょうか?詳しく説明します。

離婚理由を明確にする

なぜ離婚したいのか明確な理由を説明できれば、調停員に自分の意志が伝わるので、しっかり準備しておきましょう。不倫している、暴力に耐えられないなどのはっきりした理由がある場合は、証拠を手元に用意しておくことで調停員が判断しやすくなります。

離婚条件をまとめておく

ただぼんやりと、離婚したいという意見だけでは離婚できません。親権を持ちたい、養育費をいくらくらいにするかなど自分の希望する条件をまとめておきましょう。非現実的な希望を出しても調停が進まないので、相手が飲んでくれそうな希望や現実的な希望を出すことも大切です。

弁護士に相談する

離婚調停は、何をすればよいか分からなくて困ってしまうこともあるでしょう。そのため、早めに弁護士に相談することをおすすめします。弁護士は離婚全体の知識があるので的確なアドバイスがもらえるでしょう。また、調停が不成立にならないよう、自分の主張の伝え方や必要な資料の準備についても相談できるので心強い存在です。

まとめ

離婚する場合、話し合いがすんなり終わることはごくまれです。話し合いでまとまり協議離婚できればよいですが、できなければ調停になるでしょう。調停が不成立になると裁判をしなければならないので、さらに準備したりお金がかかったりと離婚するまでに日数もかかってしまいます。できれば調停で離婚できるよう準備しておきましょう。しっかり離婚理由や条件を主張するためには、弁護士に相談してアドバイスをもらいながら行動するのがおすすめです。

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