離婚のときに結婚指輪はどうする?相手に返却するべきなのかを解説
離婚は心身に大きな影響を与える、人生の重大事態です。そのなかでも、残された結婚指輪の扱いは、多くの人が悩まされる問題のひとつです。結婚指輪は相手に返却すべきなのか、それとも別の方法が適切なのか、離婚の際はどうすべきなのでしょうか。この記事では、離婚のときの結婚指輪の適切な処分方法について解説しています。
離婚したら結婚指輪は返すべき?
結婚指輪は結婚生活の象徴であり、離婚が現実となる際に、取り扱いについて悩みが浮かび上がるのも無理はありません。
結婚指輪の扱いについて法的な取り決めはありませんが、感情やマナーを配慮する必要があります。すなわち、離婚の際、結婚指輪を相手に返却するのがおすすめの処分方法です。離婚届と一緒に結婚指輪を渡し、相手に対して感謝の気持ちを込めて話しましょう。
ただし、結婚指輪だけを送りつけるのは避け、礼儀正しく対応することが大事です。結婚指輪は、法的には無償贈与に該当し、返却義務はありません。しかし、感情の整理や相手との円満な別れを願う場合、返却することが最良の処分方法です。
結婚指輪の扱いについては互いの意見を尊重し、可能な限り良好なコミュニケーションを心がけましょう。
離婚後の結婚指輪の処理方法
結婚指輪の処理方法は、返却だけが唯一の選択肢ではありません。離婚後、個々の状況や感情によってさまざまな処分方法があります。離婚時の状況や感情によって、これらのなかから適切に選択すべきです。
離婚後の結婚指輪の処理は、価値観や生活状況を考慮し、最善の方法を選ぶ必要があります。結婚指輪の処分は、離婚後の新たなスタートに向けた大切な一歩となります。トラブルを避けるために慎重に選択し、自身の未来に向けて前進しましょう。以下に処分方法の一例を紹介します。
売却する
離婚経験者で最も多い処分方法は売却です。離婚後、経済的に厳しい状況にある場合や、気持ちを切り替えて新たな生活をスタートさせたい場合は、結婚指輪の売却を検討しましょう。リサイクルショップや宝石店で適切に査定を受ければ、適切な価格で売却できるでしょう。
共同で処分する
近年では、離婚式という形で結婚指輪を処分する、ユニークなケースも増えています。離婚式の特徴は、ふたりで木槌を使って結婚指輪を潰す儀式が行われます。
このような方法で結婚指輪を処分する人もいるので覚えておきましょう。ただし、相手が離婚式に参加でき、ともに結婚指輪の処分に同意できることが条件であるため、ある程度円満離婚であることが求められ、ハードルが高い場合もあります。
リフォームする
結婚指輪をリメイクして使い続けるのも選択肢のひとつです。離婚した人のなかには、今の自分は、離婚した相手との生活があってこそ成り立つと前向きに考える人もいます。
離婚相手に感謝しつつ、結婚指輪をリメイクして使うことも立派な処分方法です。ジュエリーショップやリメイク専門のリング工房に依頼して、すてきなジュエリーに再生させましょう。
結婚指輪を処理する際の注意点
結婚指輪を離婚後に処分する際には、いくつかの注意点を押さえることが大切です。以下に、注意すべきポイントを解説します。
処分方法を検討する
結婚指輪の処分方法は複数あります。売却、共同で処分、リメイクなどが考えられます。これといった正解はないため、自身の資金状況や相手への感情に合った方法を選びましょう。きちんと考えて処分できなければ、後で後悔してしまったり、離婚から立ち直れなかったりするかもしれません。
トラブルを避ける
離婚後の結婚指輪の処分は、相手とのトラブルに発展しないように慎重に行うべきです。具体的には、離婚相手の経済状況を考えた処分方法を検討しましょう。
離婚相手が経済的に困窮している場合には、返却することも重要です。返却に法的義務はありませんが、経済的に困窮を理由としてトラブルになるよりは、速やかに結婚指輪を渡す方が確実に解決できる場合もあります。
相手の性格や経済状況を考慮した対応が求められます。適切な方法を選び、離婚を円満に処理しましょう。
売却方法
結婚指輪を売却する際は、売却方法を調べましょう。高く売る方法のひとつとしてネットオークションが挙げられますが、確実に売れるわけではなく、個人間取引によるトラブルのリスクを念頭に利用しなければなりません。
簡単に売りたい場合は買取ショップがおすすめです。他には、宅配買取や出張買取などさまざまな売り方があります。適切な利用で、離婚直後の忙しいときに時間を有効に使えるのが大きなメリットです。高く売るためには、複数のショップに査定を出して、最も高いところで売れば買い叩かれるリスクが少なくなります。
まとめ
離婚に際して、結婚指輪の扱いの問題は大変悩ましいものです。しかし、相手に返却するのが一番いいとは限りません。なるべく相手と円満な関係を保ちながら冷静に考え、感情や状況によって適切な方法の選択が重要です。返却のほかにも、売却やリメイクといった選択肢もありますが、それぞれのメリットとデメリットを理解した上での判断が求められます。結婚指輪の処分の問題をクリアし、離婚後の新たな一歩を踏み出しましょう。