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離婚前に別居はするべき?メリット・デメリットを解説

公開日:2024/07/01  

離婚前別居のメリットデメリット

夫婦生活に問題が生じた際には、離婚の二文字が頭に浮かぶことでしょう。しかし、勢いに任せて離婚をするのではなく、一度「別居」という形で生活することも選択肢にあがります。本記事では、離婚する前の別居の重要性や、別居をすることで得られるメリット・デメリットを詳しく解説するので、今の夫婦関係に疑問を持つ人は参考にしてください。

離婚をする前の別居が重要な理由

まずは、離婚する前の別居が重要な理由について、詳しく解説します。

離婚事由に当てはまる

離婚を求める際に別居が重要な理由は、法的な手続きにおいて離婚を認められる可能性を高めることにあります。夫婦関係が悪化しており、離婚を望む場合、協議離婚が難しい場合には、離婚裁判に発展する可能性があります。

この場合、離婚事由が必要となるのですが、民法では離婚事由の一つとして「その他婚姻を継続し難い重大な事由」というものがあるのです。そして、この離婚事由を裁判で認めるためには、別居の有無や期間が重要な要素となります。

離婚請求が通る可能性が高まる

別居期間が長期にわたり、夫婦関係が破綻していることが裁判官によって判断されると、離婚請求が通る可能性が高まります。一般的には、3年から5年程度の別居期間が認められることが多いです。

ただし、この期間は夫婦の年齢や同居期間などの個別の事情によって異なります。また、相手方が浮気やDVなどの不貞行為を行っていた場合、別居期間が短くても夫婦関係の破綻が認められやすくなります。

有責配偶者の場合長い別居期間が必要になる

また、離婚を求める側が有責配偶者である場合、より長い別居期間が必要とされます。有責配偶者とは、夫婦関係の悪化に責任がある配偶者のことであり、浮気やDVを行っていた側が該当します。

このような場合、通常は5年以上の別居期間が必要ですが、未成熟な子供がいない場合や離婚によって他の配偶者が苦しむことがない場合には、別居期間が短くても離婚が認められる可能性があるでしょう。

お互いに頭を冷やす機会になる

一時の感情に任せて離婚を進めてしまうと、夫婦ともに後悔する結果になる可能性が高まります。離婚する前に別居期間を設けることで、早急な離婚の必要性がないと考えなおしたり、離婚時に感情的になるリスクを軽減できるのです。お互いに離婚前の頭を冷やすための期間としても、別居は価値を持ちます

別居をするメリット・デメリット

別居にはさまざまなメリットとデメリットがあります。順番に見ていきましょう。

メリット

まず、メリットとして、別居期間が長期に及ぶ場合、離婚請求が認められる可能性が高まります。また、別居は離婚の意思を相手に示す手段となり、相手が真剣に受け止めるようになる可能性があります。

さらに、相手が別居中の婚姻費用の支払いを減らすために早期の離婚に応じる可能性もあるのです。別居によって同居時のストレスから解放され、DVやモラハラなどの虐待から逃れることができる点も大きなメリットです。また、別居中には落ち着いて離婚の準備を進めることができるでしょう。

デメリット

一方、デメリットとしては、離婚を考え直した際に復縁が難しくなることが挙げられます。別居中は相手の有責行為の証拠集めが難しくなる可能性もあるでしょう。

また、家を出た行為が相手から「悪意の遺棄」と見なされ、逆に離婚請求や慰謝料請求をされるおそれがあります。さらに、相手が財産を隠す可能性や、新しい仕事や住居を探す労力が必要になることも考慮すべきデメリットです。経済的にも同居時より苦しくなる可能性もあります。

離婚前別居時の注意点

別居をする際には、慎重に計画し、注意点を把握することが重要です。以下に、別居をする際に注意すべき点を解説します。

一方的に別居を迫るのはNG

まず、別居を一方的に行うことは避けるべきです。民法では夫婦には同居・協力・扶助の義務が課せられており、不当な理由での一方的な別居は同居義務違反と見なされる可能性があります。

この場合、悪意の遺棄に該当し、相手から慰謝料を請求される恐れがあるでしょう。したがって、事前に相手との話し合いを行い、別居の理由を明確にすることが重要です。強引な別居は、調停や裁判で不利に立つ原因になります。

別居中に浮気・不倫をすると慰謝料が発生する可能性がある

また、別居中に浮気や不倫を行うことは慰謝料を請求される可能性があります。婚姻関係が続いている限り、貞操義務を守る必要があるのです。不貞行為は不貞行為に該当し、配偶者や浮気相手から慰謝料を請求されることがあります。

ただし、別居により夫婦関係が破綻している場合、不貞行為が法的に問題になる可能性は低くなるのです。別居をする際には、法的な観点だけでなく、感情的な面や生活面も考慮する必要があります。十分な準備をして、円満な別居を目指しましょう。

まとめ

離婚前に別居をするかどうかは慎重に考える必要があります。別居は離婚の道を進む前に、お互いの感情や夫婦関係を再評価するための貴重な期間となるのです。別居のメリットとしては、離婚の準備を進める時間やストレスから解放されることが挙げられます。しかし、一方的な別居や別居中の浮気は慰謝料の発生や法的な問題を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。別居を検討する際には、相手との話し合いや専門家の助言を受けることが重要です。離婚について悩んでいる人は、本記事を参考にして夫婦ともに不利益の少ない離婚を実現させましょう。

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