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離婚は遺伝と関係してしまう?

公開日:2019/08/15  

離婚する場合には、穏便に話し合って解決することができたならば特に問題ありませんが、話し合いをしてもなかなか決着がつかないことがあります。

ただこのとき、離婚と遺伝は関係あるのかについても理解しておくとよいでしょう。

これを理解することで、自分の子供の世代に良い影響を及ぼすことができる可能性もあります。

アメリカの研究データからわかることとは

日本で、離婚と遺伝のデータをとった例はほとんどありません。そのため、実は明確な結び付きがよくわからないままでいます。ですが、アメリカではかつて学者たちが離婚と遺伝に関する研究をしていました。その結果、いくらか影響があるかもしれないという結論に至ったわけです。

ただ、このような言い方をしている以上明確に関係があるとは言い切れないともいえるでしょう。実際にどのような実験をおこなったかといえば、養子と実子を使いました。養父と養母の間に血の繋がっていない子供の家庭があるとします。そのような家庭をたくさん集める一方で、実母と実父の間にできた子供の家庭をまた同じように集めます。

それぞれデータをとってき、養父と養母が離別したときと実母と実父が離婚したときに子供はどのような影響を受けるかを調査してみました。その結果、実父と実母が離別したパターンのほうがその子供が離別しやすいことがわかっています。このような研究結果から、実際に自分の両親と子供の間には何らかの遺伝の問題があるのではないかとしています。ただ、だからといって確実に二つの間に因果関係があるとは言い切れません。やはり、それ以外の実現なども考慮しながら見ていくことが重要になります。

子供は親の影響を強く受けることがほとんど

毎日親と一緒に暮らしている子供は、だれの影響一番受けるかといえば親の影響を一番受けます。親が正しい家庭教育をしていれば、子供も正しい子供に育つでしょう。一方で、親が悪いことばかりしている場合やろくに仕事もせず遊んでばかりいる場合は、子供も頑張ることをしなくなる可能性があります。

このように、子供は家庭環境によって随分とその考え方や行動が変わってくるでしょう。特に、小学校低学年ぐらいまでは親と子供が非常に親しく接しますので親から受ける影響は非常に大きいです。

子供は中学生ぐらいになると、少しずつ親離れをしてきます。今まで家族の中で一緒にいた時間が多かったのに、今度は学校の友達などをたくさん作り外で遊ぶことをして家族とは距離を置くようになります。そうすると、親の影響よりも友達の影響を強く受ける傾向にあるでしょう。

よく、友達を作るときは相手を選びなさいといいますが、この考え方はあながち間違えていないといえます。ただ、そうはいってもやはり根っこの部分は家庭教育が強く影響していますので親の行動が子供に影響する可能性は非常に高いわけです。

そうすると、いくら子供が中学生になりそして高校生になり、20歳を超えたとしても親が離婚しているならばその影響も随分受ける可能性が高いです。特に、子供がまだ小さなうちに離別している場合には強い影響を受け、逆に20歳になって離別した場合にはそこまで大きな影響を受けないとされています。

親の助言にも問題があることも考えられる

子供の世代が結婚した場合、親の影響を強く受けるため親が離別しているところもに別する可能性が高まるでしょう。これは遺伝というよりも、親から受けた助言に問題があるかもしれません。子供が配偶者と別れようかどうか迷っているとき、親に相談することがあります。

特に女の子供の場合には母親によく相談する傾向があるでしょう。もし、母親が離別している場合には「結婚生活を頑張って維持しなさい」などと回答しないはずです。そのため子供も別れていいのだと判断するようになり、最終的に離婚してしまいます。これは、遺伝よりも親の助言に問題があるといえるでしょう。

一方で、男の子供の場合には結婚しても親の影響はそれほど受けない傾向があります。実際に日本国内のデータでも、両親が別れている場合女の子供はやはり別れる可能性が高くなりますが、男の子供はそのまま結婚生活を維持する傾向が強く見受けられます。男の子供の場合、そこまで親に相談しないことが考えられるでしょう。つまり、家庭内の影響はそこまで強く受けていないともいえるわけです。ここからわかることは、遺伝があるかどうかは別としてそれ以外にも親の考え方が子供に伝播する可能性があるということです。

 

離婚は遺伝するといわれていますが、明確なデータは今のところありません

かつて、アメリカの実験で実際の母親と父親が別れていた場合子供も大人になり結婚したときに別れるのかというものがありましたが、このときには子供が配偶者と別れることが多かったことからもしかしたら遺伝は関係あるのではないかともいわれていました。ですが、だからといって直ちに関係あるとは言い切れない部分もあるでしょう。

ただ、それとは別に親の影響を強く受ける女の子供の場合には、結婚生活がつらくなったら母親に相談し「別れたほうがよい」などと説明を受けて結局は別れてしまう可能性が高くなります。

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