離婚時の慰謝料の相場について
離婚時には慰謝料がかかることがあります。
たとえば、不倫によって離婚する場合には不貞行為を起こした側に慰謝料を払う義務が生じます。
慰謝料も時にはかなり高額になることもありますが、その相場はいくら位なのでしょうか。
ここではそんなポイントについて紹介しましょう。
離婚時に発生する慰謝料について知ろう
離婚時に慰謝料がかかることを知っていても実際にどのくらいお金がかかるのか知らないという人は少なくありません。
こうした慰謝料の額はケースバイケースですが、不倫によって慰謝料が発生する場合には数十万円から200万円程度が相場です。
もし不倫調査などに費やした費用が高額になればその費用も追加でかかってくることもあります。
不倫の程度が悪質なものである場合には慰謝料もより高くなってくるのです。
○他に慰謝料が発生するケース
◆たとえば、約束事項を守れなかった際に慰謝料が発生することがあります。
◆慰謝料は配偶者としての義務を果たせなかった場合にも生じることも。
このように様々な事情で慰謝料が発生しかねないので注意しましょう。
○こうした慰謝料が発生した場合
何が何でも支払わないといけません。
慰謝料が高額だと支払うのも大変ですが、慰謝料は基本的に自己破産などをして帳消しにすることができません。
このため、離婚後に数十年にもわたって慰謝料を払うということもあるのです。
特に妻側に慰謝料が発生した場合には悲惨な結果になりやすいです。
○慰謝料については
裁判で定めますが、どのような弁護士事務所に頼むかもポイントです。
裁判するとかなり期間もかかりますし、思わぬ他人にプライベートなことが知られてしまうこともあります。
裁判費用も安くはありません。
このため、ケースによっては弁護士事務所に依頼して示談をしたほうがよいこともあります。
示談をすることでプライベートな内容も内輪で解決できるだけでなく、より短期間で離婚問題を決着できます。
示談は慰謝料問題を決める際には最善な方法であることが多いですが、示談でどうにも話がまとまらないとやはり裁判をするほかはなくなります。
離婚時に発生する費用について知ろう
紹介したように離婚時には慰謝料が発生することがあります。
とはいえ、離婚時に発生するコストは慰謝料だけではありません。
ここでは、こうした慰謝料以外にも生じるコストについても理解しておきましょう。
○離婚時のコスト
◆まず、弁護士事務所に支払うコストについて紹介しましょう。
離婚もトラブルがなければ当事者の話し合いですべて終わることもありますが、財産問題などで揉めるとなると弁護士事務所の助けが必要になってきます。
離婚について単にアドバイスをもらいたい際にも弁護士事務所に依頼しておきたいところです。
このように弁護士事務所はいろいろなケースによって利用することがありますが、弁護士事務所にかかるコストは数十万円単位でかかってくることがあります。
特に裁判沙汰になると50万円以上かかることも珍しくないので気をつけておきたいところです。
逆にこうした費用をなくしたい場合にはなるべく内輪で問題解決するように心がけると良いでしょう。
◆これ以外に裁判沙汰になった際には裁判所に支払う費用も発生します。
裁判所に支払う費用は様々ですが、裁判が長期化すると数十万円単位で費用が発生することもあるので気をつけておきましょう。
◆離婚時には引っ越しもつきものですが、引っ越し費用なども考えておかないといけません。
離婚時には新しく家具なども用意しないといけません。
こうした費用についても見積もっておきたいところでしょう。
◆離婚時に仕事も変えるという人も多いです。
他に、離婚によってそれまで持っていた家財などを処分しないといけないこともあります。
離婚の際には何かとしないといけないこともありますから、離婚にかかる費用は予想以上に膨らむこともあります。
◆また、精神的な疲労を感じることも見逃せません。
実際、離婚はかなりストレスの掛かるものであり、離婚をしたために精神が参ってしまうケースは多くあるのです。
離婚が長引けば長引くほどにストレスも高まってきます。
離婚時に財産問題などで揉めることもあるでしょう。
○まとめ
話し合いが上手く行けば良いのですが、むしろ離婚時には話し合いがうまくいくケースよりも揉めることのほうが多いことを知っておかないといけません。
このため、単なる金銭的なコスト以外にもこうした精神的なコストについても考慮しておくと良いでしょう。
このように離婚にはデメリットがいくつかあるものです。
だからこそ離婚をする際にはこうした負の側面について考えておくことを忘れてはいけません。
とくに離婚の際には弁護士事務所に支払う費用がかなり発生するので気をつけておきましょう。
離婚が長引けばそれだけ費用も増すこともあります。
離婚について迷いがある際には考え直してみるのも良いでしょう。