離婚したほうがいい夫婦の特徴とは?5つのポイントを確認しよう
結婚生活を送るうちには、離婚したほうがいいのではないかと思うことがあります。離婚について考え出すと一人で悩んでしまう方も多いことでしょう。離婚後の生活の不安や子どものことを考え、ためらったり我慢したりする方もいます。夫婦によっては離婚したほうがいいケースもあるので、特徴を5つのポイントで確認します。
気持ちや精神面
まずは自分の気持ちや精神面を確認します。「夫が家に帰ってくるのがゆううつ」「夫婦で同じ場所にいるのが苦痛に感じる」などがあれば、いずれ日常生活そのものに支障が出てくるでしょう。
一時的な気分ではなく、いつもその気持ちになる場合は、夫婦間で心が離れてしまっているともいえるでしょう。さまざま理由で離婚に踏み切れずに家庭内別居や仮面夫婦状態の方もいます。けんかもせずに仲がよいというわけではなく、話し合ったり歩みよったりすることも諦めている状態です。
ある程度の期間、家庭内別居の状態や仮面夫婦でいる場合、すでに夫婦関係は破綻していて、元の円満な状態に戻る可能性は低いといえるでしょう。会話や接触を避けながら共同生活を続けることは健全とはいえません。夫婦の関係をなんとかしたい、修復したいという前向きな気持ちにもならない場合は、離婚したほうがいい夫婦といえるでしょう。
夫婦の家庭環境
夫婦の家庭環境にも離婚したほうがいい夫婦の特徴があります。夫からモラハラ(モラルハラスメント)や暴力を受けている場合です。パートナーから言動や態度などで精神的苦痛を受けるモラハラに苦しむ人が近年増えてきています。「少しでも気に食わないことがあると無視する」「人格否定やバカにするようなことをいう」などはモラハラをする人の特徴です。精神的暴力ともいえ、日常的にモラハラをされていると追い詰められてしまうでしょう。
また、暴力を振るう人は「外面がよい」「束縛が激しい」「相手によって態度を変える」などの特徴があります。「相手に落ち度があった」「自分の言動は相手を正しくするためのものだった」などの言葉で自分を正当化することが多いのです。一緒に生活を続けると精神が崩壊する可能性もあるので、この場合も離婚したほうがいい夫婦といえます。パートナーにギャンブル癖や浪費癖がある方もいるでしょう。
本人の意思やカウンセリングなどで改善するならよいですが、内緒で借金をしてしまうことなどがあれば、信頼関係もなくなり一緒に生活を続けるのは難しいかもしれません。パートナーが不倫や浮気をしている場合、一度目は話し合いで収まっても、何度も繰り返すようなときは、離婚したほうがいい夫婦といえます。どうせ離婚できないだろうと甘くみて繰り返していることも考えられます。
子どもの状況
離婚を考えたときに、子どものためを思って決断できないこともあるでしょう。しかし、もし自分や子どもがモラハラや暴力を受けている場合は、すぐにでも安全なところに避難して離婚に向けての準備をしましょう。
人格否定やバカにする言動などをされている場合、子どもは自己肯定感が低いまま育ってしまうことになります。内向的な性格となったり生きづらい気持ちを抱えたり、長年にわたり影響を受ける可能性もあるのです。親が不仲でけんかしている様子ばかり見ている子どもは、自分がいるから親の仲が悪いと思ってしまったり、けんかを止められない自分に無力感を持ったりすることもあります。
安全で落ち着ける場所であるはずの家庭に問題があれば、親や周りの大人の顔色をいつもうかがっている子どもになってしまいます。不仲な親の間でつらい思いをするよりも、一人親と暮らす方がのびのびと生活できることもあるでしょう。子どものためにも離婚したほうがいい夫婦もいます。
自身の健康状態
離婚をしたほうがいい夫婦の特徴として、自分の健康状態に影響が出ているかどうかを確認します。たとえば暴力を受けてケガをしている場合は、すぐにでも距離を置きましょう。恐怖や痛みなどで正しい判断ができなくなっていることもあります。信じたい気持ちもあるため「自分さえ我慢すれば」と思って我慢する人もいます。
またモラハラによる被害は目には見えませんが、精神的に追いつめられることから心身の不調につながることがあるのです。モラハラを日常的に受け続けると、正常な感覚が麻痺して、モラハラをされている自覚がないケースも珍しくありません。自身の健康状態を優先して離婚について考えましょう。健康状態が悪くなるような結婚生活は続ける意味がないのです。自身の健康状態に影響が出ていたら、離婚したほうがいい夫婦といえます。
離婚準備ができているか
離婚したほうがいい夫婦かどうかのポイントとして、離婚準備ができているかがあります。自分でも離婚した方がいいと思っていても、なかなか決断できないこともあるでしょう。
理由としては、離婚後の経済的なこと、住む場所、養育費・慰謝料、精神的な自立などがあげられます。離婚を決意したら、前もって準備を進めることで不安は解消できるでしょう。専業主婦だった場合就職先を探したり、家でできる仕事を探したりして生活費の収入源を確保する必要があります。
離婚に向けての準備では、住む場所を決めることも重要です。相手が家を出る場合は、そのまま今までの家に住み続けることもできますが、自分が家を出る場合は前もって探しておきましょう。時期によっては、自分の希望通りの住居をすぐに見つけるのが難しいことも考えられます。離婚が決まったら、財産分与や親権、養育費などの離婚条件を決めていきます。
離婚したほうがいい夫婦の特徴を5つ確認しました。離婚することは決まっても、条件的なことで折り合いがつかず、もめる場合もあるので弁護士に依頼することも考えましょう。離婚問題に詳しい弁護士に依頼すれば、わからないことや困ったこともサポートしてもらえます。一人で悩むよりもプロに相談してみましょう。