断捨離が離婚の原因になる!?配偶者のものを勝手に捨てるのは要注意!
最近では、自宅にある不要なものを捨てるために、断捨離をする人が増えています。しかし、断捨離が離婚の原因になる可能性もあるので注意しなくてはいけません。配偶者のものを勝手に捨てることで法的責任を問われることもあるのです。離婚しないための注意点も紹介するので、断捨離の際に参考にしてください。
離婚の原因になる断捨離
断捨離しようと配偶者のものを勝手に処分してしまうこともあるかもしれません。配偶者の趣味のものやゲームやグッズなどを無断で捨ててしまうケースもあるでしょう。部屋を片付けるつもりであっても、配偶者からの信頼を失ってしまい夫婦関係が悪くなってしまう可能性があるのです。
また、断捨離にはまってしまい依存症になることも考えられます。依存症になってしまうと、必要なものまで捨ててしまい生活できなくなってしまうのです。生活できなくなってしまうことにより、夫婦関係も悪くなってしまうかもしれません。
大切なものを捨てられないように、住居とは別にコレクションするための部屋を借りる人もいるようです。そうすることで夫婦の時間が減り、離婚につながるケースもあります。断捨離にはまってしまうことで家族から不信感を抱かれ、離婚を考える原因になってしまうのです。家族のことを考えながら、適切な断捨離を行わなくてはいけません。
勝手に共有財産を断捨離してはいけない
勝手に配偶者のものを捨ててはいけません。では、勝手に断捨離すると違法行為になってしまうのでしょうか。違法行為になるかどうかは、特有財産であるのかどうかで変わってきます。特有財産とは、夫婦であってもどちらかの固有での所有となるものです。結婚前から持っていたものや、個人的な趣味で自分のために購入したものが挙げられます。
夫婦のどちらのものなのか決めていないものは共有財産です。結婚してから一緒に購入した家具や家電などが挙げられます。共有財産はどちらにも権利があるので断捨離しても必ず違法行為になるわけではありません。違法行為にはなりませんが、夫婦関係が悪くなってしまったり、場合によっては離婚の原因となってしまったりする可能性もあります。そのため、勝手に断捨離することは絶対にやめましょう。
配偶者の私物を勝手に捨てると法的責任を問われる
勝手に配偶者のものを捨てることで法的責任を問われる可能性があります。法的責任は、刑事責任と民事責任に分けられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
刑事責任
私物を勝手に捨てると器物損壊罪が問われる可能性があります。器物損壊罪とは、他人のものを損壊したときに問われる罪ですが、捨てた場合でも罪に問われる場合があるのです。しかし器物損壊罪は、価値があることが条件となるため、古くなった洋服や靴などを捨てた場合は罪にはなりません。
器物損壊罪は、被害者からの告訴がないと罪を問えないため、刑事告訴しない限りは逮捕されることはないのです。器物損壊罪は、問われなくても窃盗罪や横領罪が成立する可能性はあります。窃盗罪や横領罪は、勝手にフリマアプリで販売した場合に問われる罪ですので注意しましょう。
民事責任
配偶者のものを勝手に断捨離したら、民事責任は問われないのでしょうか。民事責任とは、損害賠償責任のことをいいます。勝手に捨ててしまった場合には、被害者に賠償金を払う必要があるのです。しかし、夫婦は家計がひとつになっていることがほとんどなので、損害賠償請求をしても意味がありません。もし離婚をする場合には、損害賠償請求をする意義が生まれるでしょう。
断捨離が原因で離婚しないために注意すべきこと
断捨離をしたことが原因で離婚しないためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。注意点をいくつか紹介します。
勝手に捨てないこと
重要なポイントは、断捨離は自分のものに限定するということです。配偶者や子どものものを捨てるときには、必ず許可を取ることが重要です。家族のものを自己判断で断捨離するのはやめましょう。
思い出のものは捨てないこと
自分のものであっても、思い出のものを断捨離するときには注意が必要です。後になってから捨てなければよかったと思うこともあるでしょう。また、自分とっては必要ないと思っても、家族にとっては思い入れがあり大切なものかもしれません。必ず家族に確認してから捨てるようにしましょう。
よく考えてから捨てること
断捨離する際には、後悔しないかよく考えることが重要です。断捨離する前によく考えることで、後悔してしまうリスクを減らせるのです。配偶者や子どものものに関しては、大切にしていたものではないか、よく考えてから捨てるようにしましょう。
まとめ
大事にしていたものを知らないうちに勝手に捨てられてしまうことで、ショックを受けてしまう可能性もあるでしょう。そのため、断捨離が原因で離婚につながることもあるのです。よかれと思って行った断捨離で、家族との関係を悪化させてしまう恐れもあるでしょう。自分にとっては不要なものでも、配偶者や子どもにとっては思い入れがあり大事にしている可能性があるのです。断捨離は、その場の勢いではなく、配偶者や子ども意見を聞いてから進めるようにしましょう。