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離婚後のクレジットカード支払い義務はどうなる?名義や債務整理の確認

公開日:2025/12/01  

クレジットカード

離婚後には住宅や財産だけでなく、クレジットカードの支払い義務も重要な課題となります。名義人や契約形態によって返済責任の範囲が異なり、手続きを誤ると大きな負担を抱えることになりかねません。事前に確認しておき、損しないようにしましょう。本記事では、離婚後のクレジットカードに関する支払い義務や注意点を整理し、解説します。

クレジットカードの名義と支払い義務の基本

離婚後に問題となるのは、誰がカードの名義人であるか、そして利用残高をどのように清算するかです。まずは基礎的な仕組みを押さえておきましょう。

名義人に支払い義務がある

クレジットカードは契約者本人に支払い義務が課されます。夫婦が共同で利用していたとしても、契約者である名義人が返済責任を負うのが原則です。

離婚後に「相手が使った分だから支払わない」と主張しても、カード会社は名義人に対して請求を続けるため注意が必要です。

家族カードの扱い

家族カードは本会員の信用をもとに発行されるため、支払い義務は本会員にあります。たとえば夫が本会員で妻が家族カードを利用していた場合、離婚後も夫が返済義務を負います。

離婚後に利用を続けるとトラブルになるため、家族カードは必ず解約や利用停止の手続きを行うことが求められます。

婚姻費用や生活費の立替えとしてのクレジットカード利用

婚姻中に生活費をクレジットカードで立て替えていた場合、離婚後に夫婦間でどちらがその費用を負担するかが争点になることがあります。カード会社への支払い義務はあくまで名義人にあり、支払いを免れることはできません。

一方で、夫婦間の清算方法については、家庭裁判所で調整されるケースもあります。

離婚後に残るクレジットカード債務への対応

離婚時点で残高がある場合、その処理をどう進めるかが生活再建の大きなポイントとなります。

財産分与との関係

離婚の際にはプラスの財産だけでなく借金も分与の対象となることがあります。ただしカード名義人の債務は原則として名義人自身の責任です。

夫婦で合意すれば財産分与の一環として返済方法を取り決められますが、合意がなければ名義人が支払い続けることになります。

支払いが困難な場合の選択肢

離婚後に収入が減少し、クレジットカードの返済が難しくなることもあります。その場合は、まずリボ払いや分割払いへの変更が考えられますが、利息が増えるリスクに注意が必要です。

返済がさらに困難な場合は、任意整理・個人再生・自己破産などの債務整理も選択肢となります。これらは生活を立て直すための正式な手段であり、弁護士に相談することで、自身の状況に最適な方法を選ぶことができます。

連帯保証や共有名義のカードローン

クレジットカードに付帯したキャッシングやカードローンの中には、夫婦が連帯保証人となっているケースもあります。この場合、相手が返済できなくなると保証人に請求が及びます。

離婚しても契約上の責任は残るため、保証関係を解消できるか事前に確認しておくことが大切です。

トラブルを防ぐための注意点と具体的な対策

離婚後の生活を守るためには、カード利用や債務整理に関していくつか注意すべきポイントがあります。

離婚時にカードを整理する

離婚が決まった時点で、不要なカードや家族カードは解約することが重要です。とくに元配偶者が利用できる状態を放置すると、離婚後に知らない請求が届くリスクがあります。

名義人である以上、支払い義務は消えないため、物理的に利用できない状況を作ることが大切です。

財産分与の取り決めを文書に残す

カード債務を含めて夫婦間で返済分担を決めた場合は、必ず離婚協議書や公正証書に残しておきましょう。口約束では後々トラブルになる可能性が高く、裁判で有効な証拠とならないこともあります。

法的効力をもたせておけば、支払い負担に関する争いを減らせます。

債務整理を検討する際のポイント

債務整理には任意整理・個人再生・自己破産の3種類があります。任意整理は将来利息をカットして分割返済を行う方法、個人再生は大幅に減額して返済する方法、自己破産は返済義務を免除する方法です。

どの手続きが適しているかは借金額や収入状況によって変わるため、専門家に相談して適切に判断することが必要です。

信用情報への影響を理解する

債務整理をすると信用情報に記録され、一定期間は新たなローンやカード契約ができなくなります。再婚や転居、生活再建を考える際に不便が生じることもあるため、生活全体を見据えて判断することが重要です。

短期的な負担軽減だけでなく、将来的な影響も考えながら対応することが求められます。

まとめ

離婚後のクレジットカードの支払い義務は、原則として名義人にあります。家族カードを利用していた場合も、本会員である名義人が返済責任を負います。婚姻中に利用した費用は夫婦間で精算できる可能性がありますが、カード会社への支払い義務は名義人から免れません。返済が難しい場合はリボ払いや分割払いを検討できますが、利息負担が増える点に注意が必要です。さらに、任意整理・個人再生・自己破産といった債務整理も選択肢となります。債務整理を検討する場合は、信用情報への影響を理解し、専門家に相談しながら最適な方法を選ぶことが重要です。離婚時には不要なカードを解約し、財産分与や返済分担の取り決めを文書化することで、トラブルを防ぐことができます。カード債務を正しく整理し、計画的に対応することが離婚後の生活を守るために欠かせません。

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はじめまして。昨年離婚したばかりの30代サラリーマンです。離婚するときは離婚届に判を押して提出するだけかと思っていたのですが、そうはいきませんでした。弁護士はそれぞれ得意な分野があります。僕が離婚するときに調べたことをみなさんにも共有したいと思いサイトを立ち上げました。当サイトでは、東京の離婚相談を得意とする弁護士に関するさまざまな情報をユーザー様に紹介します。独自に調査した情報をもとに作成していますので、比較・検討の材料にぜひご活用ください。