離婚の話し合いをするのに適した場所ってあるの?落ち着いて話し合いをするために
離婚話を切り出そうと考えている人には、これからの不安や悩みが数多くあることでしょう。しかしそれらに囚われて、何となく話し合いの場を設定してしまってはいけません。スムーズに話し合いを成功させるためには、場所選びも重要になってきます。そこで今回は、最適な場所や第三者の同席など、離婚の話し合いの席にまつわる疑問を解消しましょう。
離婚の話し合いに適した場所とは
離婚の話し合いは、どこでもよいというわけではありません。スムーズに話し合いを進めるためには、最適な場所を選ぶ必要があります。どのような場所を選ぶべきなのか、ここで詳しく解説しましょう。話し合いに適していると考えられるのは、オープンな場所です。聞かれたくない話だとは思いますが、カフェや飲食店など、できるだけ人目のあるところを設定しましょう。
オープンな場所であれば自ずと言葉や態度を選ぶようになるため、2人だけであっても冷静でいられます。感情的になることも避けられるため、話を上手く進めていくことができるでしょう。居酒屋やホテルのラウンジなどを選んでもよいですが、その場合はお酒の飲み過ぎには注意を払ってください。
オープンな場所を設定しているのに感情的になってしまうこともあり、後日、酔っていたからといういい分によって話が振出しに戻ってしまうことも考えられます。相手がお酒好きなら、お酒の提供のないお店を指定するのがベターといえますね。
また、離婚の話し合いとしては、実家や義実家もおすすめです。子どもがいるなら話し合いの間は世話を任せられるため、時間などを気にすることなく落ち着いて話し合いができるでしょう。ただし、両親や義両親が意見しようとしてくるなら話は別です。夫婦のことを平等に見守れる冷静さを持ち合わせていないと判断した場合は、子どもの面倒だけ相談して2人で場所を移すのがよいでしょう。
離婚の話し合いに第三者は同席していた方がよい?
離婚の話し合いに第三者の同席を依頼した方がよいかどうかは、それぞれの状況によって異なります。たとえば離婚の原因が相手からのDVにある場合、2人で話し合いを行うことは危険です。また、モラハラが原因の場合も、相手にいいくるめられてしまう可能性が高いでしょう。このようなケースに当てはまるなら、離婚の話し合いでも第三者に立ち会ってもらうべきです。
あるいは「DVでもモラハラでもないけど2人だと全然話が前に進まない!」という悩みを抱えているなら、こちらも第三者の同席を検討してみましょう。依頼する第三者には、中立であることが望まれます。どちらかの味方についてしまうようなことがあれば、フェアな話し合いが成立しなくなるためです。
両親や友人などに頼むなら話がこじれずに済むように、意見は言わずにおいてもらうことをおすすめします。平等な目線で話し合いを見守ってくれる人に心当たりがないなら、この段階で弁護士に相談してもよいでしょう。
これらの状況に当てはまっていないなら、基本的に離婚の話し合いは2人で行います。一度に複数のことを処理しようとすると結論が見えなくなる可能性もあるため、ポイントはその都度絞って、冷静に話し合いを進めるようにしてください。
離婚する前に相談しておくことも大切
離婚話を切り出す前には、信頼できる人に相談をしておいてもよいでしょう。客観的な意見を聞くことによって、冷静に離婚について考えることができるようになり、離婚後の生活などについてアドバイスをもらえることもあります。両親や義両親には、離婚後もサポートをお願いすることがあるかもしれません。身近な存在であるため、話も親身になって聞いてもらえることが期待できます。特別な事情がなければ相談しておくべきでしょう。
親しい間柄の友人も、相談役としては適任です。自分の考えや状況を客観的に判断してくれる人であれば離婚についての気持ちを固められ、共感してくれる人であれば心の支えにもなります。既に離婚を経験している人が親しい友人にいれば、体験談からアドバイスなどをもらえるでしょう。
また、離婚したことによって発生するさまざまな問題については、弁護士に相談しておくと安心です。客観性を持って問題に対処してくれ、自分ではなかなか判断できないようなお金のことも教えてもらえます。依頼をすると弁護士費用がかかりますが、費用を払ってでも得になるのかどうかなども判断してもらえるでしょう。初回相談は1時間無料などを打ち出している法律事務所もあるため、まずはそのようなサービスを利用して自分の離婚の問題点を確認してください。
離婚の話し合いを上手く進めるためには、お互いが冷静でいられることが重要です。日常生活の延長線上で行うのではなく、必ず適切な場所を選んで話し合いをするようにしましょう。必要であれば、第三者の力を借りることも視野に入れてください。離婚に関してわからないことがあるという人や、立ち会ってもらう第三者として適任が見つからないという人は、無料相談などを上手く活用しつつ弁護士に依頼してみるのがおすすめですよ!