LINEで離婚を切り出しても大丈夫?話すべき要点などを解説
離婚を決意した場合、揉め事を起こさないよう話を進めるべきです。しかし、冷静に会話ができる状況ばかりではありません。また、すぐに対面できないこともあります。そこで、離婚を切り出すときにLINEを利用することも手段のひとつです。ここでは、LINEを利用するときの注意点を解説しているので参考にしてください。
離婚の切り出しにLINEを使うのはあり?
連絡手段として気軽に使えるLINEですが、離婚の切り出しに使われることがあります。電話や対面の方が深く話し合えますが、感情的になって冷静な判断が出来ないこともあるでしょう。LINEはよく考えて文字を送れるので、話すことが不安なときに向いています。ここでは、具体的な伝え方を紹介します。
LINEで送ることへの配慮
離婚という大事な話をLINEで切り出すと、相手にとって不満に感じることがあります。
そこで、冒頭は相手に配慮した文面が必要です。また、LINEで送った理由も添えるとよいでしょう。たとえば「本来、大事なことなので会って話すべきですが、落ちついて話せないのでLINEにしました。」など、真剣な気持ちを伝えましょう。
あくまで、直接話すことが一番であるという姿勢はかかせません。LINEで送る理由を相手が受け入れやすくなります。
LINEが向いているケース
電話や対面での話し合いよりも、LINEで切り出す方が向いているケースもあります。
たとえば、お互いが感情的になる場合は、文字で伝えると話が進みやすいでしょう。また、相手が話を聞かない場合も効果的です。
さらに、別居などで音信不通の場合、急に会うよりもストレスがなくなります。はじめから、冷静に話し合えないことが想定出来るときは、LINEを使うとよいでしょう。
LINEやメールで離婚を切る出すメリット・デメリット
LINEでの離婚の切り出しは可能ですが、メリット・デメリットがあります。あらゆる視点で判断して、離婚をどう切り出すべきかを考えましょう。
メリット
冷静に言葉を選んで本心を伝えられるので、話すことが苦手なタイプにはよいでしょう。手紙やメールと違い、既読を確認出来ることもメリットです。
また、DVやモラハラなど、接触するだけで被害があるときは心身を守ることが出来ます。相手が話を聞く姿勢がないときも、想いを伝えることが可能です。
デメリット
LINEで伝えること自体を不満に思われ、上手く話しが進まないこともあるでしょう。また、文章にまとめることが苦手な場合、充分に気持ちが伝わらないこともあります。
さらに、LINEを読まれないと意味がありません。別居が続く場合など、ブロックされている可能性も考えましょう。そして、LINEの文章は証拠として残るので、裁判で不利になることを残さないよう注意が必要です。
離婚を切り出すタイミングで伝えるべき内容や要点
離婚をよりスムーズに進めるために、伝えることをまとめると安心です。ここでは、具体的な内容を解説するので、LINEの文章をじっくり考えてみましょう。
離婚理由
相手を説得させるにあたり、離婚理由は一番重要です。お互いに離婚を想定している場合はスムーズですが、必ずしも相手が把握しているとは限りません。
丁寧な言葉で、素直な理由を述べましょう。このとき、相手を否定したい気持ちがあっても、冷静になることが重要です。相手が受け入れない姿勢になると話し合いが進みません。
また、具体的なエピソードも伝えるとよいでしょう。何が不快だったか、価値観が合わないと思ったかを述べることは重要です。また、謝罪や改善をされても、修復の余地がないことを伝えましょう。
子供をどうするか
子供がいる場合、親権やお金はとても重要です。子どもに負担がかかるといった理由で、離婚を拒絶されるケースもあります。相手に納得させるためには、きちんと環境準備をしなければなりません。
たとえば、保育園や学校などの変更が必要な場合、新年度や新学期のタイミングがよいでしょう。人間関係や環境に馴染みやすい状態を作ってあげられます。子供を守る環境を具体的に提示することが重要です。
また、親権をもっていない方は養育費を支払う義務があるので、どちらが親権を持つべきかを充分に考えましょう。子供に会う機会の有無も決めておくと安心です。離婚をしても子供を尊重し守ることを強く訴えます。
返信の期限を設ける
必ず、メッセージの最後に返信の期限を設けましょう。相手の考えるペースや気持ちによっては、一向に返信が来ない可能性もあります。また、期限が過ぎた場合どうするかも伝えると、反応してもらえる確率が高まるでしょう。
たとえば「〇日までに返信をください。なければ家を出ます。」など伝えると、無駄な時間が過ぎずに済みます。相手の心情を見計らって、説得しやすい状況を作りましょう。
まとめ
離婚を切り出す際、LINEを利用するとストレスが軽くなります。しかし、スムーズに話を進めるためには、相手を説得することが必要です。じっくり文章を考えて、冷静な気持ちを伝えましょう。また、離婚は揉める事が多いので、あらかじめ想定しておくとよいでしょう。そこで、弁護士を利用することもおすすめです。東京では、離婚案件の実績豊富な法律事務所があるので探してみましょう。何軒か法律事務所を調べておくと安心です。法律のプロを味方につけることで、不安な気持ちが無くなります。段取りよく進められるよう、準備をしてLINEを送りましょう。