離婚したら保険証はどうすればいい?
離婚をした際に子供がいたら子供の親権や養育費だと問題になる場合が多く、金銭的な問題ばかりに目を向けてしまいます。しかし扶養に入っている場合ですと、保険証はどうなるのかという問題も発生します。知っておくと得をすることや、損をすることがあるのでそれらについてお話をしていきたいと思います。
女性が離婚してしまうと保険証はどうなるのか
まず、保険証にはいつかの種類があるのを知っておいてください。国保と呼ばれる国民健康保険、健康保険と呼ばれる社会保険などに含まれる健康保険が主です。自分の保険証を見て左上に書かれているそれらの種類を把握しておくことが大事になってきます。
保険の種類というのは、旦那さんの仕事や勤務先によって変わります。離婚をすると、扶養に入っていた場合、旦那さんの扶養から抜けるということですから、それらを返却しなければいけません。一般的に多いのは、旦那が正社員で、自分がパートなので旦那さんの扶養に入っている場合です。
旦那さんの勤務先が健康保険に被扶養者として入っている場合は「健康保険資格喪失証明書」と呼ばれるものが発行されます。これをもって、自分の住んでいる地域の役所に行き、手続きをするのです。
ここで大事なのが、離婚して、その資格を失ってから14日以内におこなう必要があります。離婚となると、ばたばたして、保健証のことは後回しになってしまいがちですけど、ここは忘れずにおこなってください。離婚をするのですから、相手との関係が必ずしも良好なわけではありません。
顔も見たくない、話もしたくないという人達もいるでしょう。そういう人達は、健康保険資格喪失証明書が必ず手に入るとは限りません。そのような場合、市役所に、健康保険の資格を失ってしまったことなどを説明しに行くことが重要です。そこから、旦那の勤務先などに確認をしてくれる場合もあります。
どうしたらいいかと悩んでいる方に
離婚となると、大事になってしまうのが当たり前ですが、できるだけ穏便に済ませたいと思うのが実際の本音だったりします。そこで、自分たちだけで話し合いを設けても、なかなか先に進まなかったり、また素人だけではうまくまとまらないことや、知らないことも多いので、間に弁護士さんに入ってもらうことでスムーズに話を進めていくことができます。
どの都道府県にも、弁護士事務所が多数ありますが、東京が一番多いです。弁護士さんに依頼すると、とても高いイメージがありますが、保険証の件についてもしっかりと手続きを取ってくれるので安心です。
どのような手続きで進んでいくのか
旦那の勤務先などにより、保険証の種類も違いますし、自分自身が離婚後どのような形で生活していくかによっても変わってくるので、それらをしっかり伝えておく必要もあります。すぐに働く先が見つからず、両親や兄弟などの扶養に入るときは、市役所に証明書を持って行き、扶養に入る人の勤務先への手続きが必要になります。
自分が結婚時も、離婚後も働いていて、勤務先で健康保険に入っているときは、苗字の変更など変わったことがあれば勤務先に言ってください。この場合は、自分だけでもできる作業です。旦那の勤務先の健康保険から抜けて、国民保険以外の健康保険に入る場合も、健康保険資格喪失証明書が必要になってきます。これを市役所ではなく、自分の勤務先の担当部署に提出します。
旦那が自営業などの場合、国民保険ですので、これから抜けて国民保険以外の保険に加入するときは、自分の勤務先で健康保険へ入る手続きをしてもらいます。健康保険に入った日から14日以内に国民保険から外れる手続きをする必要があります。これは勤務先ではなく、市役所なのでおこなう必要があります。
一番大変なのは、旦那が国民保険で、離婚してから自分が世帯主になり、国民保険に入る場合です。離婚を機に引っ越しをする人も多いですから、それをすると、必要な手続きが変わってきてしまいます。引っ越しをする場合、引っ越す前に住んでいた所で国民健康保険資格喪失の手続きをし、引っ越し先で国民健康保険加入の手続きをおこないます。引っ越しはしても同じ市町村の場合は、世帯変更手続きをする必要があります。これらも14日以内と期限が決められています。
このように、保険証についての手続きをというのは、保険の種類にもよります。相手の保険、自分のこれからのことによっても変化してきてしまいます。これらの知識というのは、素人ではなかなか把握し切れていない部分があり、保険料を二重に払ってしまったり、払い忘れてしまったり、期限が切れてしまい、高額な医療費などを取られてしまうことがあります。
そのような場合、弁護士さんに相談をし、問題の1つとして話合いややり方などを聞いて、進めてもらうのがベストです。東京都は、1時間相談無料などの事務所もあるので、金銭的に余裕がなくても、相談に乗ってくれる窓口はありますので、それらを利用して、スムーズに話し合いを進めていくのが、これからの自分のためにもなるはずです。