離婚時に弁護士に依頼するケースとは
離婚する事になった場合、相手との話し合いがあります。その話し合いで合意に達するのが困難と見込まれる時は、士業の方々に依頼する事も多いです。いわゆる弁護士への依頼です。他には書類作成や慰謝料請求が理由で依頼する事例もよくあります。
話し合いによる合意が困難な時に依頼する
配偶者と別れる場合、基本的には話し合いをする事にはなります。いわゆる「示談」というものであり、配偶者だった人物と話を付けて一定の合意に達するのが一般的ではあります。しかし、合意に達するのが難しい事も多いです。例えば金額調整に関する問題です。養育費の問題は、軽視できないため、相手と別れるにしても養育費をきちんと決定しておく必要があります。また慰謝料の数字なども、お互いに話し合いをして決定するのが一般的です。
ところが数字は、必ずしも適切に調整できるとは限りません。例えば相手としては、慰謝料を800万払って欲しいと主張し続けているとします。しかし支払う側からすれば、800万円を捻出するのは困難なので、500万円で妥協して欲しいと主張する事もあります。どちらかが譲歩すれば、問題なく合意できるものの、実際には譲歩が難しい事も多いです。どうしても800万支払われないと、納得できないと主張される事もあります。それでお互いの意見が一致しなければ、話し合いも難しくなってしまう訳です。交渉が平行線になってしまえば、合意するのも困難です。
そこで上述の士業の方々に依頼すれば、スムーズに決着が付く傾向があります。というのも士業の方々は、その話し合いの代理人を努めてくれるからです。話し合いがスムーズに進まないのは、知識の問題もあります。慰謝料に関する専門知識が詳しくないと、平行線になってしまう事も多いです。ところが士業の方々は、慰謝料に関する専門知識は豊富です。自分1人で話し合いするよりは、その専門家に依頼する方が、スムーズに決着する事が多いです。なかなか合意が難しい時には、依頼を検討してみると良いでしょう。
書類の作成を代行してくれるメリット
書類が理由で、士業の方々に依頼するケースも多いです。慰謝料を請求するならば、きちんと法的手続きも踏む必要があります。公的な書類なども作成した上で、事務手続きを確実に完了する必要があります。ところが普段から忙しい方々ですと、書類の作成自体が困難な事も多いです。普段の仕事が忙しければ、なかなか書類を作成する時間も取れません。毎日朝から夜まで働き続けているなら、時間を割くのが困難な事も多いです。加えて、書類作成の専門知識の問題もあります。慰謝料に関する書類を作成するなら、知識も求められるからです。よって書類作成に慣れていなければ、かなり時間がかかってしまう事も多いです。
そんな時は、様々な手続きも代行してくれる弁護士への依頼を前向きに検討してみると良いでしょう。それだけではなく、配偶者との話し合いもその士業の方々に代行してもらい代理人になってもる事ができます。また、話し合いだけでなく書類の作成も代行してくれます。
士業の方々は、書類作成に関する専門知識が豊富です。何回も書類作成の代行を引き受けている訳ですから、スムーズに手続きを進めてくれる傾向があります。何よりも、普段から忙しいサラリーマンの方々でも、弁護士側が代行してくれるため確実に書類手続きを進められるメリットがあります。このように書類作成が困難な時は、依頼してみるのが良いでしょう。
慰謝料の数字の適切さに関するメリット
自力で慰謝料請求をしますと、不確実な問題点に直面する事も多いです。まず一つ目に、請求金額が正しくない可能性があります。慰謝料の数字にあまり詳しくない場合、金額が間違っている可能性もあります。例えば相手に対して、700万を請求するとします。しかしその700万という数字が適正であるか否か、適正でない可能性もある訳です。また700万が適正だと見込まれても、それをその数字の根拠を証明するのが難しく感じられる事があります。700万を請求するにしても、相手がそれに納得する必要があります。相手が納得してくれないと、話が平行線になってしまいます。ですから何らかの手段で、「700万という金額は適切」である事を証明しなければなりません。しかし実際に話し合いをしてみると、証明するのが難しく感じられる事も多いです。
ところが士業の方々に依頼すると、裏付けできる事もあります。というのも士業の方々は、探偵と提携している事も多いです。探偵に依頼する事により、証拠を集めてくれますから、700万という数字が妥当であると証明しやすくなります。また士業の方々は、数字に関して客観的な判断を下してくれます。
離婚手続きを弁護士に依頼するケースは、色々あります。相手との話し合いの少々難しい時に、依頼するのが一般的です。また書類作成などの手続きを代行してくれるので、士業の方々に依頼する実例も多いです。