専門性と信頼性の象徴である弁護士バッジとは?
テレビドラマなどで弁護士バッジを目にしたことがある人もいるでしょう。実物を目にしたことがある人もいるかもしれません。弁護士バッジのレプリカは、インターネット上で販売されていますが、購入することは問題ありません。しかし、弁護士ではない人が、弁護士を名乗ると犯罪になるので気を付けましょう。
弁護士バッジの意義と象徴する価値
天秤とヒマワリのデザインには意味があります。それらは、実務を行うときに弁護士に欠かせない要素となっています。
弁護士の証
弁護士バッジは正式には弁護士記章といいます。実物を確認したことが無い人でも、テレビドラマなどで目にしたことがあるでしょう。丸い金色のバッジで、弁護士の証として知られています。
デザイン
弁護士バッジの表面には、ヒマワリのなかに天秤が描かれています。天秤は、公正さや公平さの象徴となっています。そして、ヒマワリは自由と正義の象徴となっています。
このように、弁護士バッジにはきちんとした意味が込められています。どちらも弁護士に欠かせない要素となっています。
信念の象徴
常に心に留めておかなければならないことが、弁護士バッジには描かれています。信念の象徴が刻まれていることになります。
裏側のデザイン
表面のデザインは知っている人もいるでしょう。では、裏面はどのようになっているのでしょうか。裏面には、弁護士の登録番号が記載されているので、この世で1つしか存在しないものになります。
弁護士の資格を保有していない人が弁護士バッジを使用すると罰せられます。
弁護士バッジの取得方法
司法試験に合格した後に行われる司法修習に参加します。司法修習の後に考試が行われるので、そこで合格するとようやく取得できるようになっています。
司法試験に合格した後に司法修習が行われる
司法試験に合格すると弁護士バッジが取得できるわけではありません。そのあとに、司法修習が行われるので参加しなければいけません。
およそ1年間の修習期間となっていて、研修所の修了試験に合格すると、弁護士バッジが取得できます。司法修習の最初の1か月は、導入研修となっています。
導入研修が終了すると分野別実務修習となります。民事裁判、刑事裁判、検察、弁護の4つの分野を学びます。第1クールから第4クールまであり、およそ7か月の期間を要します。
分野別実務修習のあとは、集合研修と選択型実務修習となっています。こちらの期間はおよそ3か月です。
そのあとに考試が行われます。弁護士バッジを取得するまでの道のりは、一般の人が想像するよりも大変であることが分かります。
弁護士バッジ信頼性と効果
弁護士バッジのレプリカは、インターネット上でも販売されていますが、実物のように裏面に登録番号が記載されていません。また、弁護士ではない人が、弁護士を名乗ることは犯罪なので気を付けてください。
常時身に付ける義務は無い
弁護士バッジは会員証の役割を果たしているので、常時身に付ける必要はありません。弁護士バッジを付けていなくても弁護士の人は存在します。常時身に付ける義務はありませんが、弁護士バッジが必要になるときがあります。
それが裁判所に入るときです。裁判所の入口は、一般用と弁護士用に分かれています。一般用の入口からなかに入るときは、荷物検査を受けなければいけません。
しかし、弁護士用の入口では荷物検査が行われないので、弁護士バッジを見せるようになっています。このときも、身に付けておく必要はありません。鞄のなかに入れておいても問題ありません。
銀色の弁護士バッジはベテランの象徴と思われている
金メッキが剥がれている弁護士バッジを胸に付けている人は、ベテランの象徴と思われるときがあります。ただし、弁護士としての活動年数が短い人でも、金メッキが剥がれている弁護士バッジを胸に付けている人がいるので、それだけで判断することはできません。
たとえば、弁護士バッジを紛失して再交付を受けた場合は、ベテランの弁護士でも金メッキが剥がれていない弁護士バッジになります。
また、純金製の弁護士バッジを付けている人もいるので、金メッキが剥がれることがありません。そのほかにも、検察官や裁判官から弁護士に転身した場合や、金メッキが剥がれないように保管している場合などがあります。
レプリカの購入自体は犯罪行為ではない
インターネット上で販売されているレプリカを購入するのは問題ありません。しかし、弁護士を名乗ることは犯罪になるので注意しましょう。
弁護士や法律事務所を名乗ると、100万円以下の罰金が科されるときがあります。
日常生活のなかで、弁護士を名乗る怪しい人物に遭遇したときは、登録番号や所属弁護士会を確認しましょう。すぐに信用するのは良くありません。
まとめ
弁護士バッジのデザインの意味を知ると、業務を遂行するときに必要な要素が刻まれていることが分かります。また、弁護士バッジの裏面には、登録番号が記載されているので、世の中で1つだけのものになります。弁護士バッジは、常時身に付ける義務はありませんが、裁判所のなかに入るときに必要になります。信頼性と効果があるものなので、レプリカを購入しても間違った使い方をしないようにしてください。