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スピード離婚に至る理由とは?原因やメリット・デメリットをご紹介!

公開日:2023/02/01  最終更新日:2022/12/23


ニュースでスピード離婚の文字を見かけることがありますが、その定義は決まっていません。結婚期間が3年未満であれば、一般的にスピード離婚といえます。本記事では、スピード離婚の原因、スピード離婚をする夫婦の特徴、メリット・デメリットをお伝えします。スピード離婚の前に注意するポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

スピード離婚の原因

厚生労働省・令和2年人口動態統計月報年計(概数)の概況によると、同居期間が3年未満の離婚は、離婚件数全体の19.1%で約5組に1組で、けっして少なくありません。件数が多いと原因もさまざまですが、スピード離婚の原因で多いものをあげていきます。

相手を知る機会がないまま結婚

交際後すぐに子どもができたことでの結婚、SNSなどで出会ってからの短期間での結婚、また、家族や職場からの視線を気にしすぎて結婚を急ぐこともあります。すると、交際中に少しずつ知っていく相手の日常を見る時間が持てず、結婚後に相手の知らなかった面に気付くことにもなります。

・誠実な人と思っていたが、借金を隠していて裏切られた気持ちになった
・相手の親をほとんど知らないまま入籍してしまったが、義両親とは顔を合わすのも苦痛
・優しく見えたのに結婚後もマイペースなままで家事を協力する姿勢がない
・交際中は温厚な人と思っており、暴力をふるう人と見抜けなかった
・衛生観念が合わない、食事の仕方が嫌などの生活習慣が違った

上記のような原因があげられます。

不倫していた

結婚前にほかにも交際相手がいるのを気付かず、後に不倫として発覚する場合と、もともと浮気性なのは知っていたけれど、結婚をきっかけに異性関係も落ち着くと見込んだにもかかわらず不倫を続けている場合もあります。また、妊娠中に浮気をしてしまうことも多いです。

価値観の違い

金銭感覚の違い、結婚後も双方が仕事を続けるか、子どもを持ちたいか、将来の住む場所や、義両親との同居ができるかなどで意見が食い違うことが挙げられます。

結婚に理想を求め過ぎていた

片方もしくは双方が結婚に夢を持ちすぎている場合、実際に生活する中で理想と現実のギャップを感じ、配偶者側にさほど問題がなくても結婚後に失望するケースがあります。恋愛の延長のような気分で結婚生活に入り、日々の家事・家計のやりくりや、育児に追われるうちに、疲れ切ってしまいます。

スピード離婚をする夫婦の特徴

スピード離婚をする夫婦の特徴としては、

・対等に話し合いができない夫婦
・お互いに自己主張が強すぎる夫婦
・あえてケンカを避けてきた夫婦
・ライフスタイルが合わない夫婦

などがあげられます。いずれも、双方の話し合いで妥協点を見つけられない、逆に話し合いを避けてきて不満が爆発するということにつながります。

スピード離婚のメリットとデメリット

スピード離婚は周りへの後ろめたさを感じてしまうこともあり、デメリットが多いイメージを持たれがちですが、逆にメリットもあります。

次に、スピード離婚のメリットとデメリットについてそれぞれ具体的に見ていきましょう。

スピード離婚をするメリット

結婚期間が長い場合と比べて、共有財産が少なく、財産分与に関する決め事が少ないことがあげられます。スピード離婚の場合、子どもはいないケースも多く、離婚後何年もしてから問題になってくる養育費の取り決めが必要ないので、手続きが少なく済みます。また、早くに離婚することで、若い分人生をやり直すチャンスもあり新しい出会いにも恵まれることも多いです。

スピード離婚をするデメリット

短期間で名字が変わってしまうことで、職場や取引先への名字変更にともなう挨拶の気まずさや、結婚を祝ってくれた周囲からの視線が気になることがあげられます。中には、結婚して環境が変わったことでの疲れから、相手のささいなことが許せなくなり、勢いで離婚した結果、後で後悔するという人もいます。また、早く別れたい一心で金銭的なことを取り決めせずに離婚してしまうと、後から経済的に苦しくなることも多いです。

スピード離婚をするときのポイント

少しでも早く離婚したいがために、お金に関する取り決めをうやむやにするのは得策ではありません。スピード離婚であっても、結婚後に手に入れた財産は2分の1ずつする権利があります。たとえば、結婚後に買った住宅・土地・車・家具・家電・株や債券・貯金などです。次に、お金に関する取り決めでとくに公的な文書にしたほうがよいものをご紹介します。

お金に関する取り決めは書面にして残す

財産分与・離婚慰謝料・養育費などは、離婚する前に書面で取り決め内容を残しておきましょう。とくに養育費については、今は問題がなくとも何年後かに影響が大きく出て後悔することがあります。幼い子どもがいる場合、養育費を取り決めた離婚協議書を公的な文書にしておくことで、子どもが将来進学するときに志望校への学費の悩みも軽減されます。

公正証書の作成が有効

公的な文書とは、離婚公正証書のことで、全国各地の公証役場で申請して作成できます。ただし、申請時には夫婦揃って申請に立ち会うのが条件で、作成費用は最低でも3万円台からと有料になります。手間と費用は掛かりますが強制執行という効力があり、元配偶者が養育費の支払いをしない場合、給料など財産の差押えも可能です。もう一つの注意点は、離婚公正証書を作るときは、あらかじめ離婚条件の内容について夫婦間で意見を一致しておく必要がある点です。

離婚前に相談したい・離婚を迷っているとき

もし、離婚条件の内容の決め方が分からず、身内や友人の親しい人にも相談しにくいときは、家庭裁判所の夫婦関係調整調停を利用するのもよいでしょう。調停当日は、夫婦がそれぞれ別室に入り、調停委員からの聞き取りや離婚を検討することになった原因、関係の改善へのアドバイスも行われます。

また、離婚するべきか迷っているときにも利用できます。離婚調停を自分で申し立てるだけなら、費用は収入印紙代、郵送料、戸籍謄本発行手数料など、合計約2,000円なので金銭的な負担も大きくありません。相談したのちに離婚はやめておくか、やはり離婚したいかを決めても遅くありません。双方とも納得したら、離婚公正証書の申請をするか判断するとよいでしょう。

まとめ

本記事では、スピード離婚の原因やメリット・デメリットと、スピード離婚をする前に注意したいポイントについてご紹介しました。スピード離婚は周囲からの目が気になりがちですが、離婚までの期間が短いゆえのメリットもあります。夫婦での話し合いや第三者への相談で離婚を思いとどまっても、早く新生活を始めるのがベストだと考えた結果スピード離婚を選んでも、自分にとって幸せな選択であるかがなにより大切です。

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