弁護士選びに失敗しないために!離婚弁護士を選ぶポイントを紹介
夫や妻と離婚しようと思った際、慰謝料や親権などの問題から、ケースによっては弁護士に依頼することもあるでしょう。しかし弁護士といっても特徴はさまざまあり、それぞれ異なるものです。選んだ弁護士によっては、「失敗した」「他の弁護士にすればよかった」などと後悔するかもしれません。今回は離婚弁護士を選ぶ際のポイントを紹介します。
離婚問題の実績がある弁護士を選ぶ
まずは、離婚問題の実績がある弁護士を選ぶことです。弁護士が扱える法律問題は多岐にわたります。離婚以外にも借金などの債務整理、刑事事件、不動産トラブル、労災事故など実にさまざまです。そのため、基本的にはそれぞれの弁護士にとって得意分野というものがあります。離婚問題に関する相談をしたいのであれば、離婚問題の解決実績がある弁護士を選んだ方がよいでしょう。
ただし単に「離婚問題にも対応している」だけでなく「実際に取りあつかった実績がある」という点を見ることにも注意してください。対応しているだけの場合と解決に導いた実績がある場合では、非常に大きな違いがあります。また弁護士事務所によっては相談件数の実績を表示しているところもありますが、できれば相談件数ではなく契約件数を確認したいところです。
相談件数は無料や有料の初回相談を含む件数のため、1回の相談のみでもカウントされます。対して契約件数とは依頼者から正式に依頼を受けた件数のことです。契約件数がインターネットやパンフレットなどに示されていない場合は、事務所への電話や初回相談のときに確認してみるとよいでしょう。
親身になって話を聞いてくれる弁護士を選ぶ
2つ目のポイントは、親身になって話を聞いてくれる弁護士を選ぶことです。離婚問題で弁護士に依頼をするケースでは、依頼者が精神的に傷ついていたり、追い込まれていたりすることも少なくありません。そのような時にいくら仕事ができたとしても、上から目線でものをいわれたり、事務的な対応しかしてもらえなかったりすると、依頼者としてはさらに傷ついてしまう可能性があります。
親身になって依頼者の話しに耳を傾け、いま置かれている状況に共感を示してくれるような弁護士なら、離婚に関する法律的な問題だけでなく精神面のケアも期待できるはずです。また親身になって相談にのる姿勢は、問題解決に取り組む信頼性にもつながる要素といえます。
法律的な問題でも満足いく結果を得られるように、親身になって話を聞いてくれる弁護士を選ぶようにしましょう。ホームページやパンフレットに書かれている弁護士紹介文の他、初回相談で実際に話しをする中で判断してください。
相性がよい弁護士を選ぶ
相性がよい弁護士を選ぶことも大切ですね。どれほど弁護能力が高くて優秀だったり、親身になって話を聞いてくれたりする弁護士でも、人によっては「何となく話しにくい」「依頼することに何だか不安がある」などと感じることもあるでしょう。人にはそれぞれ相性というものがあるので当然です。相性が合う弁護士もいれば、合わない弁護士もいます。離婚問題を進めていく上で、弁護士との相性は大切な要素だといえるでしょう。
問題解決に向けて二人三脚で動く必要があることから、相性が悪い弁護士の場合よい結果にはつながりません。そして相性の良し悪しは、ある意味フィーリングで決まります。最初に電話で話した際の雰囲気、初回相談で直接顔を合わせて話した時の様子などを通して「話しやすい」「信頼できそうだ」と感じた弁護士を選ぶとよいでしょう。
初回相談時の説明がわかりやすい弁護士を選ぶ
最後は初回相談時の説明がわかりやすい弁護士を選ぶことです。初回相談では離婚問題の状況を踏まえた上で、依頼をした場合の大まかな見通しを示してもらえます。問題解決に向けて具体的に何が必要か、依頼者からする要求に対して相手はどのような反応をしてくるか、どのような結果が予測されるのかを専門家の立場から教えてくれるでしょう。
また同時に依頼して問題解決に向けて動いた場合、予測されるデメリットやリスクも説明してくれるのが一般的です。見通しや予測されるデメリット・リスクの説明がわかりやすいかどうかをチェックしてください。
もし説明が専門用語ばかりでわかりにくかったり、専門家としての見通しや予測されるデメリット・リスクなどをきちんと説明できなかったりする場合は、依頼を避けた方が無難です。弁護士として、離婚問題についての経験や知識、スキルなどが不足している可能性があるでしょう。
慰謝料や親権などの問題から、夫や妻と離婚する際に弁護士への依頼を考えている人もいることでしょう。しかし弁護士と一口にいっても、特徴や得意とする分野は異なるものです。何も考えずに依頼をしてしまうと、思ったように話し合いが進まなかったり、問題解決に向けてスムーズに動いてくれなかったりする可能性も出てきます。今回紹介した選ぶポイントを参考にしながら、あなたにピッタリな弁護士を見つけてくださいね。