理由はないが離婚したい…どうすれば離婚できる?
とくに理由はないのに離婚したいケースでは、今後どのようなシナリオで進めたらよいのかがわからないと悩む人も多いようです。理由がないと言っても本人にしてみれば、相手の考え方が理解できなかったり性格が合わなかったりといろいろな事情があるものです。これらは決定的な理由にはなり得ないため、本当に離婚できるのか気になるところです。
特別な理由なしでも離婚することは可能
相手が不貞行為をしている場合やDVを受けている場合には、明確な理由があるためスムーズな離婚の成立が期待できます。ただし、すべてがこのように具体的な理由があればよいのですが、中には相手の実家との折り合いが悪い、性格的に合わないといった理由もあるでしょう。
この場合も一緒に生活していくことが困難になった場合は、明確な理由なしでの離婚が成立します。結論からいうと、特別な理由がなくても離婚は可能です。現在はほとんどの方たちが話し合いによって結論を出しており、双方が納得すると明確な理由がなくても離婚できます。
ただし、相手が納得しない場合には不成立となり、スムーズに終わらせることができません。お金に関して気にする人も多いですが、双方に不貞や浮気のような原因がなければ慰謝料が発生しないため、基本的にお金の問題は起こりません。
単なる性格の不一致の場合に関係するお金は財産分与くらいです。財産分与は婚姻してから築いた財産が対象となり、婚姻前のものは含まれません。子どもがいる場合には親権の問題や養育費の取り決め等考えなければならないことはたくさんありますが、一つ一つ丁寧に処理していくことが大切です。
最初から相手も納得している状態であれば双方の話し合いだけでも解決できるため、とくに専門家の力を借りる必要はありません。しかし、なかなか相手に受け入れてもらえない時には、弁護士に依頼することも1つの方法です。
東京には離婚に強い弁護士が多い
東京には比較的離婚に強い弁護士が多いといわれています。そもそも弁護士の数自体が多いので当然のことではありますが、取り扱う件数が他の地域よりもたくさん発生していることも関係しているのかもしれません。難航しそうな時にはその分野を得意としている弁護士や弁護士事務所を選ぶとスムーズな解決が期待できるため、依頼先にはこだわって探すことをおすすめします。
実際に探す際には、東京という地域だけでなく専門分野に離婚というキーワードを指定して調べるとよいでしょう。明確な理由のあるケースしか対応したことがない事務所では依頼を断られることもあるため、依頼先選びは大事なポイントです。
依頼した後は適切なアドバイスを受け、それに従って行動することになります。やり方次第では相手の気持ちを変化させることも可能となりますが、逆に相手の態度を硬化させる可能性もあるため、自己判断で動くことはやめた方がよいでしょう。
弁護士のようにノウハウがあると、相手の出方を見ながら戦法を変えていけることも強みです。一つの方法しか用意されておらず、壁に突き当たったらそこで終わりというのでは心もとないので、経験が豊富で状況に合わせた解決方法を考えてくれそうな弁護士に依頼しましょう。
事態が進み始めると、誰でも精神的に不安定になることがあります。そのため、親身になってサポートしてくれるという点も重要です。サポートを受けながら正しい選択をし、スムーズな離婚の成立を目指しましょう。
応じてもらえなければ別居も有り
弁護士の助言によって相手の気持ちをスムーズに離婚に向かわせることができれば何も問題はありません。しかし、すべてのケースで順調にいくわけではなく、専門家の介入があってもこじれることがあります。そのような時には別居の方向で話を進めるのがおすすめです。
別居も頑なに拒否されるかもしれませんが、弁護士に入ってもらうことで「別居だけなら」とOKが出るケースも少なくありません。万が一裁判になっても一定期間の別居の事実があれば認めてもらえることが多いため、少し長い戦いにはなりますが、今後を有利にするための対策として有効です。
未成年の子どもがいなければ、さらに裁判で認められる可能性が高くなります。離れて暮らすうちに相手の心も変化して、離婚してもよいという気持ちになるかもしれないという期待もあります。大事なのは、一度別居を始めた場合は途中で戻らないことで、どのくらいの期間の別居があるのかを客観的に示せる状況を作らなければなりません。長く別居していて先が見えない時でも、弁護士がついてくれていると思うと安心感があります。
法律的な知識を持っていて適時必要なアドバイスをくれることも心強いのですが、こちらに冷静に対処できるように気持ちを支えてくれることも見逃せません。一度誤った選択をすると取り返しのつかない事態になることもありますが、迷ったときや困ったときは弁護士に相談してから決めることで失敗せずに済むでしょう。
特別な理由がない離婚も相手が納得していれば可能ですが、応じてくれない時には弁護士に相談しながら進めることが大切です。東京には離婚に強い弁護士も多く、必要に応じて適切なアドバイスをしてもらえます。たとえば、裁判になったときには長期間の別居事実が有効だということなどです。