突然離婚を突きつけられた!離婚したくないときの回避の方法とは
配偶者から突然離婚を突きつけられたら、すぐに納得できる人はどれだけいるでしょうか?突きつけられた本人に離婚する気がまったくないのだとしたら、戸惑って離婚をどうにか避けられないかと思うはずです。離婚を突きつけられたけれど、離婚したくない人のための回避方法について解説します。
第三者を交えて冷静に話し合う
「離婚して!」と配偶者に言われたら、なぜなのか理由を聞き出そうとしたり、感情的になって相手を問い詰めたりしてしまうかもしれません。つまり、冷静な話し合いが難しいということで、相手はそんなあなたに冷たい目を向け、ますます離婚の意思を固めてしまうのではないでしょうか。話し合うことは絶対に必要ですが、夫婦が一対一で話し合うのは避けるべき、第三者を交えて冷静に話し合いましょう。
第三者とは、夫あるいは妻の親や兄弟、夫婦の共通の友人などです。夫婦のどちらもが信頼できる第三者を立てれば、話し合いによりそれまでわからなかったお互いの気持ちを知ることができたり、客観的に問題を考えたりすることができるので離婚回避への糸口が見つかるかもしれません。
別居を避けて関係修復に努める
なんとか離婚を避けたいと、考える時間を設けようとすることも多いものです。今はまだお互いの気持ちが混乱しているから、冷静になるために距離を置く、少しの間別居してみることを提案する場合があります。しかし、離婚したい側にとって別居は好都合、その間に離婚の準備を進めることができるうえ、もう顔も見たくない相手と無理に生活しなくてもいいからです。
また、別居することで夫婦関係が破綻しているという証明にもなるので、裁判まで持ち込まれたときに不利になる可能性もあります。そのため、離婚したくない側は間違っても別居を提案してはいけないうえ、相手が別居を提案してきても避ける努力をしましょう。
離婚したい側は、別居を避けようとする配偶者を嫌がるかもしれませんが、一緒に生活していれば離婚回避に向けた話し合いのきっかけを掴むこともできます。さらに、これまでの非を認め改善に向け努力しているという、アプローチも可能です。
離婚回避を成功させるポイント
離婚は絶対したくない、回避させたいなら、次に挙げるポイントを押さえるようにしてください。
■ 感情的になってはいけない
納得できない理由を並べられ離婚を迫られたり、配偶者が不倫していながら離婚を希望していたりする場合など、冷静に対応することは難しくつい感情的になってしまうのは仕方ありません。しかし、感情的になって相手を責めてばかりでは、夫婦関係を修復することはますます難しくなるでしょう。
冷静に話し合うために、第三者に間に入ってもらうことも有効ですが、話し合う時は自分の意見を押し付けるだけでなく、相手の話に耳を傾けることも大切です。そのような冷静な話し合いの中で、自分の至らなかった部分に気がついたなら、改善することを約束し関係修復に向け努力してみてください。
■ 離婚以外の別の方法を提案
配偶者がなぜ離婚したいのか、その理由を聞き出すことができれば、自分が譲歩することで離婚を回避することも可能です。これは具体的な離婚したい理由がある場合になりますが、配偶者に対しての不満があるなら改善すると約束したり、家事や育児など積極的に関わることを約束したりするなど、前向きな話し合いを行い離婚以外の方法を提案してみましょう。
■ 関係修復は焦らず時間をかけて
離婚したいと思うようになった原因が一つではなく、小さな不満やすれ違いの積み重ねであるなら、関係修復も改善するための努力の積み重ねが必要になるかもしれません。一足飛びに夫婦関係を修復させることは難しいので、焦らずに時間をかけてゆっくりと、コミュニケーションやスキンシップを増やしてみてください。
もちろん、配偶者は離婚を希望しているため、最初は無視したり嫌がられたりする可能性はあります。押し付けるのではなく相手の気持ちに寄り添い、淡々と根気よく接することで、関係を改善したい気持ちが配偶者に伝わりやすくなるでしょう。
離婚回避するための注意点
離婚を回避するために、次の点に注意して行動してください。
■ なぜ離婚したくないかを伝える
「離婚」を迫られればパニックになり、何としてでも離婚を回避させようと感情的になってしまうかもしれません。離婚は絶対しないと突っぱねてそのときは回避できても、夫婦関係が修復されていないため、いずれまた離婚の話が出てくるはずです。
配偶者の離婚したい理由をきちんと把握することも大切ですが、自分の離婚したくないという気持ちとその理由について配偶者に伝えることも重要です。お互いの気持ちをじっくりと話し合うこと、それが離婚回避への近道になるでしょう。
■ 信頼できる人に相談する
自分たち夫婦の離婚問題は、他人には知られたくないものです。そのため一人で思い詰めてしまう人も多く、心身共にダメージを受けてしまうこともあります。こんなときは、信頼できる人物に相談してみることを検討してみてください。
当事者以外の客観的な意見やアドバイスで、夫婦関係修復のきっかけが掴めるかもしれないうえ、悩みを聞いてもらうことで気持ちが落ち着き、冷静になることもできるでしょう。
■ 離婚届が勝手に提出されないよう対策しておく
離婚したい側が、強硬手段として承諾していないのに勝手に離婚届を提出してしまうこともあります。すでに記入済みの離婚届を渡している場合は要注意、離婚届が受理されないように、役場に「離婚届不受理申請書」を提出してください。
サインしていないのに偽造して離婚届を提出した場合でも、この申請書を提出していることで役場は受理しないため、偽造するおそれがあるなら手続きを行いましょう。
突然離婚を突きつけられたら、感情的になり配偶者ばかりを責めてしまうかもしれません。でもそれでは離婚を回避することを難しくさせるので、まずは冷静になり焦らず時間をかけて関係修復を図りましょう。離婚を希望する理由と、離婚したくない理由の両方を明らかにし、じっくりと話し合う時間を持つことが大切です。夫婦だけで話し合っても、話が平行線のままになることも多いので、信頼できる第三者に間に入ってもらうこともおすすめです。