離婚の種類と手続きについて
離婚にはいくつかの種類があります。
離婚を検討している際にはこうした離婚の種類に知っておくことが必要です。
一体どのような種類があるのでしょうか。
ここではこうした疑問点について解説します。
離婚の種類とは?
離婚と一口に言ってもいくつもの種類があることは知られていません。
例えば、離婚には調停離婚、審判離婚、裁判離婚、協議離婚があります。
それぞれで手続きの方法も異なってくるので注意が必要です。
◆例えば、当事者のみの話し合いで離婚について決めるのが協議離婚です。
協議離婚はコスト的にも安いですし、期間もそこまでかかりません。
◆他に、財産問題などについて揉める場合には裁判所や弁護士が介入する裁判離婚などがあります。
こうした離婚は裁判費用などもかかるだけでなく、よりかかる期間も長くなります。
しかし、財産問題などについてきっぱりと解決できますし、法的効力も強いこともポイントです。
◆例えば、調停離婚では家庭裁判所で家事審判官と呼ばれる裁判官と家事調停委員に仲介してもらって離婚について話し合いを行います。
この調停離婚は協議離婚によって話し合いが決まらなかった際に利用されます。
調停離婚はプライベートな内容を保護するために密室で行われることも特徴です。
調停後に調停証書が作成されますが、これとともに離婚届を提出すると離婚が成立します。
◆審判離婚では家庭裁判所に判断を任せることとなります。
家庭裁判所からの審判が下されてから2週間は異議申立期間が設けられており、もし家庭裁判所の判決に意義がある場合には異議申し立てをすることとなります。
この審判離婚による離婚はかなり少ないことも特徴です。
裁判離婚は離婚の中でも最も期間もかかりますし、コスト的に高くつくこともあります。
裁判離婚をすると離婚内容について思わぬ相手に知られることもあります。
裁判離婚はあまりおすすめできない方法ですが、他の方法で話がまとまらない場合には選択せざる終えません。
このように離婚にも様々ありますから、まずはどのような離婚をするのか弁護士事務所に相談しておかないといけません。
離婚について弁護士事務所に話をすることで離婚について考えなおし、より考えがまとまることもあるかもしれません。
離婚の精神的なダメージについて知る
◆離婚をすると思わぬ出費が生じかねません。
◆他にも、離婚をすると精神的なダメージも生じてきます。
こうした精神的なダメージは決して軽んじてはいけないものです。
例えば、離婚はかなりストレスのかかるものです。
離婚を勧めていくうえで精神が参ってしまうこともあるでしょう。
離婚調停もかなり長引くこともありますから、離婚前には何が起こっても良いように覚悟しておかないといけません。
◆離婚は子供にも悪影響を与えます。
離婚をしたことによって子供が精神的に不安定になることは決して珍しくありません。
離婚をしたために子供が家出したりすることもあります。
このようなこともあり、これから離婚をする際には自分たちのことだけでなく子供のことについても考えておきましょう。
親としての最低限の責任は果たしておきたいところです。
◆特に離婚時に裁判になる場合には精神的なダメージも高まりやすいものです。
裁判になると問題も公になりますし、より離婚問題も長期的なものとなります。
裁判で配偶者と争うことで人間性が損なわれることもあるでしょう。
このため、なるべくなら離婚をする際には裁判にならないようにしておきたいところ。
◆離婚を万一にする場合にはやはり上記で紹介した協議離婚がベストです。
協議離婚であれば離婚内容についても思わぬ相手に知られることもありません。
協議離婚はコスト的にも最も費用がかかりにくいものです。
こうしたこともあり、まずは協議離婚できないかどうか検討しておくと良いでしょう。
この協議離婚ができない場合には調停離婚などを選択することもありです。
〇離婚は急がずまずじっくり考える
◆もし離婚に伴って生じるストレスなどが気になる場合には離婚をゆっくり勧めてみることも大事です。
離婚問題を早く解決しようとすると精神的な負担も高まりますが、ゆっくりと離婚について話し合いをしていけばストレスも緩和していくことができます。
◆そもそも本当に離婚が必要なのかどうかについても考えておくと良いでしょう。
結婚のストレスやデメリットよりも離婚のストレスやデメリットのほうがまさることもあります。
感情に駆られて離婚すると良い結果になりにくいですから、熟考が必要になってくるのです。
◆自分たちで考えがまとまらないならば専門家に相談してみるのもありです。
弁護士事務所によっては離婚問題の専門家がいるところもあります。
自分たちでは解決策が見つからなくとも専門家に相談することで新たな解決策が見つかるかもしれません。
このため、離婚の際にはじっくりといろいろな選択肢を検討してみることを忘れないようにしておいてください。