離婚弁護士が対応してくれるサポート範囲
2019年に総務省が調査をしたところ、年間約12万組ものカップルが離婚していることが明らかとなりました。円満な別れを実現されている方もいますが、親権や養育費等の問題を抱えて、スムーズに離婚ができないという方も多いようです。ここでは、離婚に対応する弁護士の力を借りるメリットとサポート範囲について詳しく説明するので参考にしてください。
どうして離婚問題を弁護士に依頼するといいの?
結婚をする時に弁護士のサポートを受けることはほとんどありませんが、離婚となると弁護士の立ち会いのもとで法的手続きを完了させるケースもあるでしょう。日本はもちろんのことアメリカ・イギリスといった法治国家では、必ず法律に則った生活をしなくてはいけません。
離婚するということは、これまで2人で共有していた家屋・資産の分与のほか、子どもがいる場合は親権の譲渡という問題も生まれます。これらはすべて法律に従った譲渡となるので、公平な譲り合いを実現させる必要があるというわけです。
専門的な知識がいるため、その道のプロフェッショナルである弁護士に仲介してもらい、客観的な視点で譲渡へとステップを進めるのが望ましいといえるでしょう。2020年9月時点で、全国には約5万2,000件もの法律事務所があります。東京には約2,100件の弁護士事務所があり、全国でもっとも多くの事務所がある地域であることがわかります。
2,000件で離婚問題に対応しているので、実際に相談を依頼しやすい環境が東京にはあるといえるでしょう。計20の事務所の対応項目をチェックしてみると、財産分与・慰謝料請求・親権問題などとなっており、一般的な離婚の際に発生する案件に応じているところばかりです。当事者同士で話し合いを行っても解決できない場合は、弁護士のサポートを受けることで迅速に解決へと進められるでしょう。
どのようなサポートを受けられるの?
離婚問題を解決するのに頼れる弁護士は、東京都内はもちろんのこと全国に数多く存在しています。実際にお仕事を依頼された方々の体験談を、SNS等で目にすることもできます。弁護士が対応するサポートとはどのようなものなのか、ここでその一例を挙げていきましょう。
「協議離婚の代理人になってくれる」「財産を公平に譲渡してくれた」「親権獲得時の調査を任せられる」という3点を挙げている方が多いようです。どれも当事者同士の話し合いでは解決し難い事柄であることが伺えるでしょう。
昨今は夫婦間の暴力(DV)が原因で離婚する方が多く、この時は裁判所が主導となる協議離婚を行うのが一般的です。裁判所に出廷することに不安を感じる方もいますが、弁護人に依頼すれば当事者の代理人となって出廷してもらえます。この点を頼れると評価している方が多く、心強いサポートといえるでしょう。
財産を公平に受け取るためのサポートもしており、夫婦で共有していた資産の調査と譲渡金額の算出を任せることも可能です。金銭面で話し合いがつかない場合は、弁護人の力を頼るといいでしょう。
親権の譲渡の場合、子どもを育てるのに必要な経済力・環境を持ち合わせているのかを確認しなくてはいけません。この調査についても依頼できるので、客観的な判断を仰いで円満に解決できるでしょう。
どうやってお仕事を依頼すればいいの?
普段の生活で、法律事務所の力を借りるということは滅多にないでしょう。どうやってお仕事を依頼すればよいのかわからないという方もいらっしゃいますが、昨今では多くの法律事務所で公式ホームページを開設しているようです。インターネット検索を行うのが、弁護士を探し出す近道といえるでしょう。
東京にある68件の事務所では、公式ホームページのほかに、東京弁護士会のウェブページでも全事務所の概要を記載しています。この中から離婚対応をしている事務所をピックアップすれば、依頼することが可能です。
実際に依頼する際のポイントとしては「無料面談を用意している」「過去の実績を見る」の2点が挙げられます。弁護の相談をする場合、なぜ離婚へと歩みを進めるのか、どのような結果を望んでいるのかをしっかりと伝えないといけません。
これには電話やメールだけでは伝えきれないことが多いので、面談をする機会を設けるところを選びましょう。無料相談であれば費用を気にせずにヒアリングができそうです。法律事務所によって実績が異なり、数多くの件数をこなされている弁護士が、迅速かつ的確な結果を得られることでしょう。この実績は公式ホームページを確認できます。依頼する場合の面談は、複数件の法律事務所を訪ねて、相性がいい弁護人に依頼することも大切です。
当事者同士で円満な別れを実現できない場合は、弁護人の力を借りるのが賢明でしょう。離婚のときに発生する問題のサポート範囲が非常に広く、金銭や精神面でも大いに支えてくれる存在といえます。依頼する際は、面談を行って相性が合う方を選ぶようにしましょう。