
離婚するとき車はどう分ける?財産分与の考え方と手続きのポイント

離婚時の財産分与として、車の取り扱いをどうすべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。車は住まいと同じくらい高価な財産であり、離婚後の生活にも大きく影響します。トラブルを防ぐためにも何をすべきかを知っておくことが大切です。そこで本記事では、離婚時の車の考え方や財産分与の手順について解説していきます。
離婚時に車はどのように扱われる?
離婚の話し合いが進むと、これまで夫婦で築いてきた財産を分ける「財産分与」という手続きが必要です。車も例外ではなく、財産分与の対象となります。納得のいく結果にするためには、まずは基本的なルールを理解しておくことが重要です。
婚姻中に購入した車は財産分与の対象になる
結婚している間に夫婦で築いた財産は、基本的に財産分与の対象となります。そのため、婚姻期間中に購入した車も共有財産として扱われる可能性があります。
名義が夫婦のどちらか一方になっていても、それだけで個人の財産になるとは限りません。夫婦の収入や家計から購入した車であれば、共有財産と判断されます。
離婚時には車の価値を確認し、どのように分けるかを話し合うことが大切です。
結婚前から所有していた車は対象外になることが多い
結婚前から所有していた車は、原則としてその人の特有財産にあたり、財産分与の対象にはなりません。
また、結婚後であっても相続や贈与によって取得した車は共有財産ではなく、個人の財産として扱われるのが一般的です。
ただし、結婚後に夫婦のお金で大きな修理や価値を高める改造をしている場合などは、状況によって判断が異なります。
ローンが残っている車は所有者を確認する
ローン返済中の車は、名義だけでなく所有者が誰になっているかを確認する必要があります。自動車ローンでは、ローン会社や販売店が所有者になっているケースも少なくありません。
その場合は自由に売却や名義変更ができないため、ローン契約の内容を確認しながら対応を進めることが重要です。また、車の価値よりもローン残高が多い場合には、財産としての価値がないと判断されます。
車を売却して現金で分ける方法もある
どちらが車を所有するか決まらない場合は、車を売却して現金化し、その代金を分ける方法もあります。現金で分ければ評価額を巡るトラブルが起こりにくく、双方が納得しやすい方法です。
また、今後どちらも車を使わない場合や新しい生活を始める資金に充てたい場合にも選ばれています。ただし、ローンが残っている場合は、売却できる条件を事前に確認しておくことが必要です。
納得できる財産分与にするための進め方
車の財産分与は、事前の準備や話し合いがとても重要です。後からトラブルにならないよう、押さえておきたいポイントを紹介します。
車の取り扱いを離婚協議書に記載する
話し合いで決まった内容は、口約束だけで済ませず離婚協議書に記載しておきましょう。
誰が車を所有するのか、売却する場合は代金をどのように分けるのか、ローンが残っている場合は誰が支払うのかなどを具体的に残しておくことが大切です。
内容を書面にしておけば、後から認識の違いによるトラブルを防ぎやすくなります。
車の価値やローン残高を事前に確認する
公平に財産分与を行うためには、現在の車の価値を把握しておくことが欠かせません。中古車の査定を受ければ、おおよその市場価値を知ることができます。
また、ローンが残っている場合は残債額も確認し、車の価値とのバランスを把握しておきましょう。正確な情報があることで、お互いが納得できる話し合いにつながります。
車の手続きを始める前に確認しておきたいこと
財産分与をスムーズに進めるには、手続きを始める前の準備も重要です。慌てて進めるのではなく、必要な情報を整理してから対応しましょう。
車の査定を受けて現在の価値を把握する
車を財産分与する際は、まず査定を受けて現在の価値を確認することがおすすめです。車の価値は年式や走行距離、車種などによって変わるため、購入時の価格だけでは判断できません。
現在の市場価格を把握しておけば、どちらが所有する場合でも話し合いを進めやすくなります。また、売却を選択するかどうかを判断する材料にもなります。
状況に応じて専門家へ相談する
車の名義やローン、財産分与の内容が複雑な場合は、自分たちだけで判断しようとせず専門家へ相談することも大切です。
とくに、話し合いがまとまらない場合や財産分与全体で意見が対立している場合は、早めに相談することで解決の糸口が見つかります。
無理に手続きを進めるよりも、状況に合ったアドバイスを受けながら対応したほうが、結果的にスムーズに進められるでしょう。
まとめ
離婚時の車は、婚姻中に取得したものであれば財産分与の対象となるケースが多く、名義だけで判断できるものではありません。ローンの有無や所有者、現在の車の価値などを確認し、夫婦で充分に話し合ったうえで進めることが大切です。また、決まった内容は離婚協議書に記載し、後からトラブルにならないよう備えておきましょう。話し合いがまとまらない場合や財産分与の内容が複雑で判断に迷う場合は、離婚問題に詳しい弁護士へ相談することで、状況に合った解決方法を見つけやすくなるので選択肢のひとつとして考えておきましょう。










